ちさのの日常的思考

ふだん思ったこと何でも書いてるブログ。真面目なことから馬鹿らしいことまでやってます。「今回の記事も相変わらずだな!」くらいの気持ちで読んでくれると嬉しいです。

数字の秘孔を突く女~ちょっとおかしいちさの式の足し算引き算~

突然ですが、ちさのの足し算引き算の計算法はおかしい。数年前まで誰にも言えなかったくらいおかしい。本当におかしい。しかしあの日、編み出してしまったその謎の計算法を未だに使っている。やめられなかった。
どうおかしいのかという具体的内容は後でふんだんに説明するが、足し算引き算の基礎、掛け算でいう九九にあたる部分がおかしい。どうやら普通の人は足し算で1+1から9+9までの99通り、引き算で同様に99通りを暗記して活用しているらしい(これも数年前に知った)。ちさのはこれを毎度謎の方法で導き出している。

そして1年ほど前、ある人にこの謎の足し算引き算の計算法を話した結果、リアクションがこれだった。

「それはもう、数字の秘孔を突いている」

そうか、私は長年、数字の秘孔を突き続けてきたのか……。そのとき初めて、あの謎の計算法に名前がついた。「数字の秘孔を突く計算法」。そして私は「数字の秘孔を突く女」。なかなかかっこいいじゃないか。


数字の秘孔の突き方(この計算法の使い方)

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まず、これが数字の秘孔です。突然これが秘孔ですと言われても意味がわからないと思うが、これが秘孔です、覚えてください。秘孔は1が1個、2が2個……、というようにその数字の数だけ持っています。この秘孔の場所は大切です、覚えてください。

この時点で察しの良い方はお気づきかと思います。

そう、秘孔を数える!!!!!!!!!


例えば、6+5の場合、

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まず、一つ目の数字「6」を頭の中で言う。言わなくてもいい、「6」と思い浮かべてください。


そして次に!!
「5」の秘孔を突きながら数を数える!!!!
「7、8、9、10、11」と5回!!!!


A. 6+5=11

……以上っっ!!!!!

逆に引き算、6-5の場合、「5、4、3、2、1」とカウントダウンします。だいたい一緒です。ちなみに秘孔が多いとめんどくさいので「5+6」でも5の方の秘孔を突くことをお勧めします。

それから、9には秘孔がない(笑)。秘孔がないというか、当初は秘孔の場所を決めようと思ったものの、8の秘孔を見ればわかるようにもうスペースが限界だった。そのため9が出てきたら「10の1つ小さいやつ」として扱い、「+9」は「+10-1」、「-9」は「-10+1」として計算します。


技の完成までの経緯

私がこの「数字の秘孔を突く計算法」を編み出したのは小学校1年のときだった。そう、小学校で足し算引き算を習ったときのこと。つまり、ちさのは普通の人が普通の計算法を会得するときに、それをせずに独自の計算法を編み出してしまった。
なんでそんなことをしたのかは、今となってはもううろ覚えですが、たぶん「暗記する」という発想がなかった。なぜ暗記しようという考えに至らなかったのかはもはやわからない。もう当時から、ちさのという変人の片鱗があったとしか言えない。そういう経緯(?)なのです。


メリットとデメリット

この「秘孔を突く計算法」には1つのメリットと無数のデメリットがある。

メリット①:暗記しなくていい。
もう、メリットはこれしかない。ちさのがこの秘儀(計算法)を導いてしまった原因であるこれしかない。99×2=198通りの足し算引き算の全パターンを覚える必要がない。必要なのは8つの秘孔だけだ。素晴らしい(素晴らしくない)。


これが唯一にして最大のメリット。そして以下が様々なデメリットたちである。


デメリット①:紙が汚くなる。
これは私が学生時代の間ずっと苦しんだデメリットだ。紙が汚くなる。秘孔を突くときだいたいは右手に持っている鉛筆またはシャーペンの先だ。それはもう式がポツポツというペン先の跡だらけになる。歴代の担任や数学担当の先生の中にはもしかしたら提出されるテストやプリントの数字回りが汚いことに気付いていた先生もいるかもしれない。


デメリット②:人前でダサい。
これは、あまりないシチュエーションだが、なかなか困る。簡単な足し算引き算の計算であれ、目の前で高速で数字をペン先で叩き始めることになる。「高速で」と言ったが、ちさのはこの技を熟練しすぎて秘孔を突くのはそれはもう速い。突然、目の前の女が物凄い速さで数字を叩き出したらそれは引くだろう、さすがに。


デメリット③:紙がないと困る。
これは、非常に致命的に困る。なにせ、目の前に数字の姿が見えなければ、その秘孔さえも見えない。どこを叩いて数えればいいのかわからない。このデメリットには社会人になってからよく出くわすようになった。学生のうちは計算を求められる時なんてだいたい目の前に紙があった。しかし社会人になると、会話の中でポッと数字が出てきて会話の中で答えを求められることがほとんどだ。


最後に、

ここまで、この「ちさの式・秘孔を突く計算法」の説明をしてきたが、今後の展望の話をしようと思う。

今後、ちさのはこの計算法から脱却するための治療をしたい。

この計算法は個性と言えるかもしれない。しかしさしあたって不便だ。ちょっとしたコンプレックスでさえある。だから、治療(?)によって脱却を図ろうと思っている。現状、そろばんを習うのが治療として有用なのではないかという仮説を立てている。ちさの、20代半ばにしてそろばんを習うという挑戦を計画している。まだ計画でしかないけれどやってみたい。



ここまでで本記事は終わりになるのだけれども、オチがなくなってしまったので、「数字の秘孔を突く女」という称号を得たあの日の飲み会での会話を最後にお別れとしたい(冒頭のあれは飲み会中だった)。

あのあと、そこにいた皆様はこの計算法にとても興味を示してくださった。「おぉ、なるほど!!」「あなた、天才だね…!」とまで言って頂いた。割り箸の袋で実演までした(そこに紙がそれしかなかった)。そしてそのうちの1人が興奮気味に目を輝かせた。

「じゃあさ!!掛け算割り算はどうするの!?」

そして、ちさのは当然のように答えた。

「あ、それは、覚えました。」


「「「「それは覚えるのかよ!!!!!」」」」


きれいに総ツッコミを頂きました。ありがとうございます。