ちさのの日常的思考

ふだん思ったこと何でも書いてるブログ。真面目なことから馬鹿らしいことまでやってます。「今回の記事も相変わらずだな!」くらいの気持ちで読んでくれると嬉しいです。

美容とファッションとコスメと恋愛についてだけ考えて生きられるなら生きてみたい人生だった(という健康と収入への不安の嘆き)

まず、私、ちさののリアルタイムな現状を報告します。


本日、エステサロンでボロ泣きしてきました。

(そして店員さんにご迷惑をかけてきました。)


別に誰かに何かされたとかそういう訳ではない。正直、普通に考えれば泣く理由などない。

どういう経緯でこうなったのか、とりあえず、順を追って説明したい。


***


学生時代の元カレA氏はかつて言いました、「なんかザラザラする」と。



……これだけの説明でこの言葉の意味と状況は察してほしい。


この言葉はちさのに「男性といえど生まれ持って毛が薄い人種がいる」という現実を植え付け、同時にそういう人種には女性のザラザラは受け入れがたいという現実を与えた。

「そいつは朝に駆除しても夜にはザラザラになるんだ。仕方ないんだ、許してくれ。」と言えないくらいには当時のちさのはうら若きオトメだった(*´∀`)


そして、この経験は年月を重ねる中で、私はこのザラザラを永久的に殲滅しなければならないという使命感に変わっていった……−−。


これが、私が、このエステサロンを昨年の初夏に初めて訪れることになった経緯(?)である。(そして店員さんの言葉によりちさのは体毛の濃さが通常の3倍という衝撃の事実を知ることになる。)


***


そんなこんなで始まった私のエステサロン通いであるが、徐々に店員さんたちとのコミュニケーションに、人見知りだとかそういう感じを超えて苦痛を感じていることに気がつくようになった。その正体に気がついたのは5回くらい通ったころだっただろうか?


「女性ならキレイを追い求めたいのが当然!」という思想。


これがその謎の苦痛の正体だった。

そりゃあ、ちさのだって「キレイになりたいかなりたくないか」の2択だったらキレイになりたい。

ただ、物事には優先順序というものがある。つねに目指して日々、追い求めるというほどに、キレイになることへの優先順位は高くない。それは「キレイになること」に興味がない、と言われてしまえばそうなのかもしれないが、それよりもやりたいことがあるのだと言えば立派に言える人生観なりうると思う。


「やっぱり、女性ってー、キレイになりたいものじゃないですかぁ〜」

「やっぱり、痩せたいとか思いません?そういうのもやってるんですよ〜」

「肌白いから、もっとキレイになれると思うんだけどな〜」


そういう言葉は、私の心のバランスを狂わす。「女性ならキレイになりたいもの」その言葉は、裏を返せば「キレイになりたいと思わないのなら女性ではない」。


これらの言葉は店員さんからすれば善意の勧誘だ。「恥ずかしくて言えないようなコンプレックスやキレイになりたいという願望を見つけて、それを叶えるための手段を提供する」、つまり「キレイになりたいという願望を叶えてあげたい!」という善意だ。

しかし、これには当然、それなりの金額が発生する。ちなみに既に私は金額は言わないが3年のローンを組んでいる。優先順位からして、キレイになるために必要な金銭対価は私には高すぎる。


「優先順位」。先程からこう言っているが私の優先順位1位は何なのか。それを語らなければ、話はこの先に進めない。

今の私の優先順位は、


1位:健康状態を悪化させず維持すること

2位:勤労して収入を得続けること


である。


「そんなの普通じゃない?」と思うかもしれない。たぶん普通の人は特別気に掛けることもなく当然のようにこなすことだろう。

ただ、これらは私にとって意識し続けなければ得られないものだ。ざっくり私の経歴を遡れば、もうじき25歳でありながら社会人歴1年ちょっと。雇用形態は派遣社員。それより前は心身ともに体調不良により概ねニートで、その前は同様の理由により大学院の退学だ。こんな経歴の私は、今なお、これでも、「いつまた体調を崩して働けなくなるかわからない」という不安を抱えている。


休日は体調の調整のために予定は空けておきたい、しかしキレイを追い求めなければならなずエステサロンに通わなければならない。それで体調を崩せば仕事に支障が出て、働けなくなりでもしたらローンが預金を圧迫する。

しかし、キレイになりたいと、キレイを追い求めなければならない。店員さんの言葉や振る舞い、お店の雰囲気、そのすべてからそんな思想を感じる。


「大丈夫だ!!心配するな!!バツグンに、とまではいかないが、ちさのん、お前はそこそこかわいいから心配するな!!!」


このエステサロンに通って毎度いつもゴリゴリ削り取られるメンタルポイントを回復させるべく私の中のポジティブちさのんがメガホンで叫ぶ。


今日もそうだった。ただ今日はちょっと、タイミングが悪かった。


「痩せたらきっとかわいくなると思うんだけどな〜♪」


その言葉が見事に、奇跡的に急所をついて、崩れかけた心のバランスを完全にぶっ壊してしまった。


「痩せたらかわいくなる」言い換えれば、「痩せてない今はかわいくない」。



学生時代の元カレB氏は当時、執拗に言いました、「痩せろ」と。

ちょうどその頃、今なお悩まされる体調不良が始まり、学校に行って一人暮らしの家事をするので精一杯な中に、彼はダイエット計画をぶち込んできました。「痩せなければならない」それは金銭や体調不安とはまた違ったトラウマ的思い出でもあります。


本当に、奇跡的に、彼女は、私のメンタルの急所を見事に突いてしまったのだと思う。


お店のお姉さん、突然泣いてすみませんでした。恨んだりとか全くしてないです、むしろ驚かせてすみませんでした。


たぶん、お店の人が想定するような「美容とファッションとコスメと恋愛のことだけ考えて生きてるイマドキな25歳女子」だったらこんなことにはならなかったんだろうなぁ……(*´∀`)