お元気ですか?と、
そう、声を掛けたい人がいる。
できれば、一緒に酒でも飲みに行きましょう、と言いたい。
しかしながら、それが躊躇われるのにはちゃんとした理由があって。
その方とは、相談窓口で会った方なのである。
……これがどういう意味かお分かりいただけるだろうか?
彼女にとって、私と話すことは「仕事」だったのです。
仕事で金銭をもらって成り立つことで。
親しく話はさせてもらったけれども、それも仕事の範囲内かもしれない。
私が、彼女とプライペートで親しくさせてもらおうとしたら、彼女にとって、仕事とプライベートの境界を破壊することになるかもしれない。
そして同時に、彼女はカウンセラーである。
その、窓口相談の仕事はカウンセラーではないけれども、彼女はカウンセラーなんです。
私に「准ケアストレスカウンセラー」の資格を紹介してくれた、同じ資格を持つ人なのですよ。
准ケアストレスカウンセラーのテキストの中で、一番印象的だった文章が、
「カウンセラーはクライアントに対し、カウンセラーとクライアント以外の関係性を持たないようにすることが必要で、他の関係性(家族、友人、恋愛関係など)を持ちそうになったら、その関係性かカウンセリングかをやめるべき」
というような文章があった。
……恋人やめる、友達やめる、まではわかるとして、家族やめるってどうやんの!?
とか思ったことはこの際おいておいて。
つまり、カウンセラーにとって、仕事の関係とプライベートの関係は分けるべきもの。
他の職業よりも、その壁が分厚い。
その職業上、持ち合わせていなければならない壁をぶっ壊しにくる、迷惑な客にはなりたくないものですよ。
じつは最近、今、ここで思い浮かべた彼女に限らず、こういう関係の人が何人かいる。
ここ数年、心理や精神医療分野の人に関わっているからだろうかね?
こんな人たちと、普通にお友達になる手段が私の中で数年前から1つだけ浮かんでいる。
私も心理や精神分野の職業の人になって、同業者として再会すること。
これが、こんな人たちとカウンセラーとクライアントという壁を越えてお友達になる唯一の手段なんじゃないかと思ってる。
……べつに、友達になるためだけに、こういう仕事をしようと思ってるわけでは決してないよ?
もともとやりたいし、どちらかというと、「ついでに」みたいなとこがある。
そんな感じのことを、「お元気ですか?」と、彼女のブログを見ていつも思うから、私もブログでその思いを書いてみたところでした。
(「准ケアストレスカウンセラー」に合格したこと、彼女にまだ言ってなかったな…。)